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歴史人物年齢学

あなたと同じ歳の時、
歴史上の人物は何をしていたか?
年齢で見る歴史人物ショートストーリー。

織田信長 十八歳

腰に荒縄、朱鞘の太刀。尾張の大うつけ。

尾張の旗頭織田信秀には、ひとりの手を焼く息子がいた。

その風貌はと言えば、袖なしの浴衣に虎の皮と豹の皮を縫い合わせた半袴。うしろに束ねた髪は真赤なひもでくくり、腰には荒縄を巻きつけ、火打ち袋や瓢箪をぶら下げている。そして手には、目にも鮮やかな朱鞘の太刀。「あれが、尾張のうつけよ、織田殿の馬鹿息子よ」と人々が噂するこの変わり者こそ、後に天下にその名を轟かす織田信長である。

天文二十年(1551年)この大うつけの将来を案じながら、父信秀はこの世を去った。

尾張守護代の一奉行に過ぎなかった身分から一代で戦国大名にのし上がってきた父信秀。しかし、その父も病には勝てなかった。
「今死ぬなぞ、父上こそ大うつけじゃ」信長は無性に腹が立った。
父の葬儀の日。信長は、いつものいでたちで現れ、仏前にずかずかと進み出ると、いきなり抹香をわしづかみにして父の位牌に投げつけたのである。

信長、十八歳。この尾張の大うつけが、やがて天下布武へとその一歩を踏み出す。

武田信玄(1521~1573)

甲斐の武田信虎の嫡男として生まれる。父を駿河に追放して自立、後に五ヵ国を支配する戦国大名となる。上杉謙信との川中島の戦いはあまりにも有名。

鷹

 

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