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歴史人物年齢学

あなたと同じ歳の時、
歴史上の人物は何をしていたか?
年齢で見る歴史人物ショートストーリー。

毛利元就 六十一歳

世に名高い、三矢の訓。

父が三人の息子を呼び、これを折ってみよと一本の矢を渡す。子は、それを簡単に折るが、それではと父、三本の矢を束ねて渡す。今度は容易には折れない。そこで父は、
「この矢のように、一人ずつでは力が弱い、しかし、三人が共に助け合えば、耐えることができるものだ」
と訓戒する ・・・。ご存じ『三矢の訓』である。戦前の教科書にも載っていた、おなじみの逸話である。これは、戦国の将毛利元就が、その三人の息子たちに訓戒した話とされている。確かに、元就の三人の息子は、よく助け合い、毛利家の名を天下に轟かせた。

しかし、この逸話は実際にあった話なのだろうか。弘治三年(1557年)元就六十一歳、彼は、三人の息子に教訓状を書き送った。 br />「三人の半(なか)、少しにても欠け隔ても候はば、ただただ三人滅亡と思召さるべく候」
息子たちもその教訓に応え、父元就に誓書を書いたと言う。この教訓状を、面白く脚色したのが、 『三矢の訓』であると言われている。

毛利元就(1497~1571)

安芸国に、郡山城主毛利弘元の子として生まれる。厳島に陶晴賢を滅ぼし、大内義長を滅ぼして周防、長門を平定。後に西中国地方十ヵ国を領する。

鷹

 

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